同じお店で買った同じ花束やお花でも家でちょっとした下処理をすることでお花の持ちが違ってきます。
いらない葉を取ったりしてから必ずするとよいのが水揚げ。
基本的な方法からさらに、水揚げしにくいもの、場合にすべき方法をご紹介します。
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どんなお花でも最初にすべき処理
余分は葉を取ります。
お花を買ってきたらどんなお花でもこれはやっておきましょう。
余分は葉があると水につかりすぎて腐りやすくなったり、しおれてアレンジの見栄えが悪くなったりします。
バラなどは葉もきれいに見えますが、しおれやすいのですべて取り除きます。
また、枯れたまま葉が残ると硬くなって他の花を気づ付けることもあります。
グリーンはそれ専用の葉を使うので思い切って花についている葉は取り除きましょう。
茎を傷つけないようにハサミで切り取りましょう。
お花についている硬く緑のままのつぼみは咲かないことが多いので取り除きます。
水分、養分が不要なつぼみにまで行ってしまうと必要な花、つぼみに行かずに長持ちしなくなります。
ちょっと膨らんでいて、花の色が見え始めているつぼみはそのまま残します。
フラワーアレンジメントを長持ちさせるための準備 水揚げ5選
お花は水につけていれば勝手に水を吸ってくれるというものではありません。
切り口が空気に触れると空気が茎の中に入ってしまいます。
その空気が邪魔をして花の茎はうまく水を吸い上げることができなくなります。
花の種類によって方法は違いますが、茎の中に入ってしまった空気を追い出して再び水を吸い上げられるようにするのが水揚げです。
頭をもたげてしまった花もピンと上を向いて元気になります。
5つの水揚げ方法をご紹介します。
最初にすべき水揚げ方法でどんな花材にもつかわれるほうほうです。
花材の葉の裏側に霧吹きで水を吹きかける方法です。
葉の裏側に水の膜を作ることで水分の蒸発を減らすことができます。
逆さ水ができない花もある!買ったときに葉の付いてない花には必要なし!
必要なしというよりも逆さ水ができないのがガーベラ、ひまわり、アネモネ、カラー、アマリリスなど葉がついていないお花。
方法
1. 枯れている葉、硬いつぼみ、しおれた花などを取り除いた花を逆さに持ち、葉の裏側から霧吹きで水をかけます。
要注意!花に水がかかると花が痛むので花にかからないように気を付けましょう。
2. 葉の裏全体に水をかけたら、新聞紙できっちりと葉より上を覆います。
3. 大きめの容器(深いバケツなど)に茎を入れて水中で斜めに切ります。
4. そのまま水に1時間ほどつけおきます。
水の中で茎を斜めに切る方法です。
一般的に水揚げといえばこの方法がとられます。
水の中で切ることで切り口から一番に入るのは水。
空気に邪魔されることなく水をすいあげます。
また、容器が深ければ深いほど水圧で水が茎に入りやすくなります。
流水をかけながらでは水は吸わないのでためた水の中で必ず切りましょう。
方法
1. 枯れている葉、硬いつぼみ、しおれた花などを取り除いた花を茎の部分10㎝ほど出して、葉より上を新聞紙できっちり包みます。
2. 大きめの容器(深いバケツなど)に茎を入れて水中で斜めに切ります。
3. そのまま水に1時間ほどつけおきます。
有効でない花材 枝もの(太いもの)
水きりでもうまく水が上がらないときはこの方法を試してみます。
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方法
1. 下処理した花束を葉より上の部分を新聞紙で覆います。
2. 深い容器(バケツなど)に水をいれておきます。
3. 鍋にお湯を沸かして、に立ったところに茎2㎝ほどを付けて20~40秒ほど付けます。
沸騰しているお湯に付けてしまって大丈夫です。
要注意!鍋をひっくり返したり、火が付かないように火傷には十分に気を付けてください‼
4. 熱湯につけた茎を2で用意した水にすぐに移して2~3時間置きます。
熱湯にしばらく付けることで茎の中に残っている空気を追い出します。
その後すぐに冷水に付けることで茎がキュッとしまってその圧力で水を一気に茎の先まで吸い上げさせる方法です。
有効でない花材 枝もの(太いもの)や湯気に弱い花(蘭など)
アレンジをするときは…そのままつかってしまってOK。 夏場は変色した部分は腐りやすいので切って使います。
原理は湯揚げと同じです。
茎が黒く炭化するまで焼きます。
効果は湯揚げよりもあり、水を良く吸い上げます。
また、茎の先端が炭化しているのでそのまま花瓶に生けても炭の効果で腐敗防止=長持ちするようになります。
方法
1. 枯れている葉、硬いつぼみ、しおれた花などを取り除いた花を茎の部分10㎝ほど出して、葉より上を新聞紙できっちり包みます。
2. 茎の先端4㎝ほどをガスコンロで黒く炭化するまで完全に焼きます。
茎の先端の全体を焼くように茎を回しながらまんべんなく焼くようにします。
焼けのころがないように本数は少なめにした方が良いですよ。
3. 焼いた茎は水をたっぷり入れた深い容器に挿して1時間以上放置して水を吸わせます。
要注意!火を使うので火傷や燃え移りに十分気を付けてください!
燃焼が適さない花材
繊維質のない水分の多い茎の花…ガーベラ、チューリップ、カラー、アマリリス、スイセンなど
水分が多いので炭化しないので燃焼は向いていません。
逆さ水、水切り、湯揚げ、燃焼などどんな水揚げを行ったときも最後にするのが深水。
深く水をはったバケツなどに茎を付けることで水圧で茎に水を吸わせます。
また、葉より上を新聞できっちりと巻いて覆うのはせっかく吸い上げた水分を蒸発させないためです。
新聞紙が水につかるほど深く水に付けてしっかりと水を吸わせます。
方法
1. 枯れている葉、硬いつぼみ、しおれた花などを取り除いた花を茎の部分10㎝ほど出して、葉より上を新聞紙できっちり包みます。
2. 深い容器にたっぷり水を入れて新聞紙がつかるほど茎を付けて1時間ほど放置します。
フラワーアレンジメントを長持ちさせるための準備 水揚げの方法5選のまとめ
水揚げは、お花の種類によっても有効な方法が違ったりしますがやっておけば長持ちします。
お花によっても持つ長さは違うのでだめになったものから取り除いてアレンジをどんどん小さくして替えていきます。
そのたびごとに茎を切ってあげればさらに水を吸ってくれます。
最後には一輪挿しになるまで楽しみましょう。
そうするといつまでも違った楽しみ方ができ、お花も喜んでくれると思います。
お花にきちっと水を吸わせて長くきれいでいてもらいましょうね。
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