ハーバリウムに使えるドライフラワーの作り方 自由研究にもぴったり

ハーバリウムを作るのに使える花はプリザーブドフラワーやドライフラワーですが、プリザーブドフラワーは一箱に同じお花がたくさん入っていてお値段もお高め。

色々な種類の花材が欲しいところですが沢山そろえるのはちょっと大変。

自分で作る方法もありますが同じ品質のものをたくさん自作するのは難しいです。

時間も手間もかかるので私のお教室でも生花からプリザーブドフラワーを作ることはありません。

では、ドライフラワーは?

こちらは比較的作りやすいです。

庭に咲いているお花や買ってきたお花でも作ることができます。

春ならたくさんのお花が庭にも咲き始めます。

ドライフラワーの素材もそろいやすい季節ですね。

ハーバリウムを作るだけでも楽しいですが、お花から作るのもいろいろ試行錯誤して小学生などの自由研究にもぴったり!

今回な2種類の方法をご紹介します。


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ハーバリウムに使えるドライフラワーの作り方 吊るして自然乾燥

ドライフラワーの作り方 吊るして自然乾燥に必要なもの

* 生花 アジサイ、バラ、カスミソウ、センニチコウ、ライスフラワー、ベニバナ、スターチス、ラベンダーなど

* 輪ゴム

* ワイヤー

* 突っ張り棒

1. 湿気がなく直射日光が当たらない部屋の天井付近に空いている場所があれば突っ張り棒などでドライフラワーをかける場所を作ります。

直射日光がが当たると花の色が抜けてしまいやすくなります。

湿気のある場所ですと直ぐにカビが生えてしまうので気を付けてください。

2. お花についている水分、傷んだ茎、葉、花びらを完全に取り除きます。

摘んで来たり、買ってきた花はなるべく早く乾燥させる準備をしましょう。

そのほうが色もきれいに出来上がります。

3. お花を傷つけないように気を付けて10本ほどまとめて束ねます。

なるべくお花同士が重ならないようにずらして花を束ねます。

こうすることで風通しもよくなりお花が乾きやすくなります。

この時、束ねるのに使うのは輪ゴム。

乾かす工程で茎自体が縮むのでワイヤーや糸だと花が落ちてしまうことがあります。

必ず輪ゴムを使います。

4. ゴムで束ねた部分にワイヤーをかけてワイヤーの反対側をフックにします。

フックを用意した棒に引っ掛けます。

お花は下向きになります。

5. 3週間ほど乾かせば出来上がり。

吊るしたままにするとほこりがたまったり、色あせの原因になります。

完全に乾いたのを確認して、箱にティッシュを敷いてドライフラワーを置き、湿気のない涼しいところに保管します。

ハーバリウムに使えるドライフラワーの作り方 シリカゲルを使う場合

シリカゲルとは、お菓子などに入っている粒上の乾燥材のこと。

乾燥材で湿気を取ります。

ドライフラワーの作り方 シリカゲルで作るのに用意するもの

*シリカゲル (できればドライフラワー専用のもの)

*お花用ハサミ

*深さのある容器

*新聞紙

お菓子、乾物などに入っている袋入りのシリカゲルとドライフラワー専用のシリカゲルは成分は同じです。

が粒の大きさが全く違います。

食品用のものは粒が大きく、この粒の跡が花についてしまうことがあります。

また、シリカゲルがお花に直接つく部分と付かない部分ができやすく、色むらがところどころできることもあります。

ドライフラワー用のシリカゲルは粒が小さく、粉のような状態です。

こちらを使うことで細かい部分まで入り込むので花の全体に均等にいきわたり、乾燥しやすく、粒の後が付くこともありません。

ホームセンターなどで800円/1キロ 程で販売されています。

1-1. お花の処理

大きめの花は花首から茎を切ってしまいます。

容器に立てるように処理をします → 寝かしてしまうと花がゆがんだ形で乾燥してしまいます。

フックメソッドでお花にワイヤーを通します。

フックメソッドとはワイヤーを花の中心に挿し茎のほうへ貫通させます。

花の上に出ているワイヤーの先をフック上に折り曲げます。

茎のほうから出ているワイヤーを引っ張りフックが花の中にめり込むまで引き込みます。

フックメソッドについては

⇓     ⇓     ⇓

プリザーブドフラワー手作りの必須技術 ワイヤリング方法を攻略

を参考にしてくださいね。

茎のほうに出ているうぃやーをペンなどに3周ほど巻きつけてコイル状にします。

余ったワイヤーは切り取ります。

1-2. 深めの容器にシリカゲルを2~3㎝程の深さまで敷き詰めます。

1-3. ワイヤーコイルのほうを敷き詰めたシリカゲルググっと押し込みます。

こうすることでお花を咲いている状態のように立たせることができます。

1-4. 3の上からそっとシリカゲルをかけます。

花びらの間までシリカゲルの粒が入るように入れて、完全に見えなくなるように覆い蓋をして密閉します。

1-5. 1週間ほどしたら、花を取り出します。

ジッパー付きビニール袋に排水溝ネットを入れる

ジッパー付きビニール袋に排水溝ネットを入れる

ネットにシリカゲルごと入れる

ネットにシリカゲルごと入れる

ネットを振ってシリカゲルを落とす

ネットを振ってシリカゲルを落とす

ネットを振る

ネットを振る

ドライフラワーの出来上がり

ドライフラワーの出来上がり

アジサイとチェリーセージのドライフラワー

アジサイとチェリーセージのドライフラワー

クローバーの花、ミント、アイビーのドライ

クローバーの花、ミント、アイビーのドライ

ネットをつかんでいる手をもう片方の手でポンポンっとたたき、シリカゲルを完全に取り除きます。

これで出来上がりです。

麻ひもなどで結んで吊るしておいてもかわいいですよね。

バラなどはこの方法で立たせますが、もともと花びらが硬いセンニチコウ、スターチスなどはワイヤリングをせずにそのまま入れてしまっても大丈夫です。

型崩れはあまりしません。

また、最初から花びらを一枚一枚、バラバラにして乾燥することもできます。

2-1. 容器の底にシリカゲルを敷いたら、ティッシュを置きます。

2-2. ティッシュの上にバラバラに下花びらを重ならないように並べます。

2-3. 2の花びらの上をティッシュペーパーで覆い、シリカゲルを掛けます。

ちょっと上からプレスして密着するようにしてください。

ティッシュなしで直接付けてもよいのですが、一枚一枚だと乾燥した後にシリカゲルを取り除くのが大変なことがあります。

最初の花首全体を乾燥させる時のように、つかんで振ったりたたいたりすると壊れてしまうことがあるのでこんな方法もよいと思います。

一枚一枚で作るとハーバリウムを作る場合は小さな口通りやすいですね。



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自然乾燥とシリカゲル どちらを選ぶ?

どちらを選ぶかは、お花の種類、作りたい量(個数)、コスト、かけられる時間によって柔軟に変えてください。

どちらが良くてどちらがだめということもありません。

それぞれの特徴を挙げましたので選ぶときの目安にしてくださいね。

自然乾燥の場合

コストをかけずに簡単に始められますね。

乾燥しやすいもの → センニチコウ、ベニバナ、アジサイ、スターチスなどは自然乾燥でも型崩れすることなくきれいに出来上がります。

しかも茎ごと逆さにして乾かすだけなので一度にたくさんの花を乾燥させることができます。

上記の花以外で柔らかい花びらの花の場合、花びらが縮んでしまうことがあります。

縮んだ結果、濃い色の花は黒っぽくなってしまうこともあります。

また、乾燥に時間がかかる分、その間に色があせやすいという点もあります。

シリカゲルを使った場合

発色がきれいです。

短期間で乾燥させるので新鮮なままの綺麗な色が残ります。

特にバラなど、花弁の柔らかいものは綺麗に形も保たれます。

ただ、一度に大量に作ることができないというデメリットも。

シリカゲルを用意しなくてはいけませんが、使ったシリカゲルは水分を吸っていても再生することができますので捨てないでください。

調理に使っていない鍋やフライパンに使用済みのシリカゲルを入れて中火で5分ほど木べらでさらさらとかき混ぜ火を通し水分を飛ばします。

シリカゲルの中に少量ある青い色の粒の色がよりはっきりした青になったら再生完了です。

これで何回でもドライフラワー作りに使えますよ。

まとめ

ドライフラワーの作り方で自然乾燥とシリカゲルを使った方法をご紹介しました。

それぞれの違いもご紹介しましたのでどちらの方法を取るかはどんな花をどれだけ作りたいかで選んでくださいね。

お花がたくさんある季節にいろいろ試してみてください。

小学生の夏休みの自由研究などにも使えると思いますよ。

『どんな花はどんな方法がドライフラワー作りに適しているか』

とか、

『ドライフラワーを作るのにきれいに色が残りやすいのはどんな花?』

なんてテーマでいろいろ作ったりすると楽しんで観察することもできますよね。

うまくできても、できなくてもその結果が研究になりますね。

ドライフラワーができたらハーバリウムを作れば、さらに自由工作にまで発展できます。

ハーバリウムの材料を作るという目的以外にもその工程を観察することで色々な利用法ができるので是非試してみてくださいね。

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